今回の受賞は、「低圧力でも従来の工場エアと同等以上のブロー効果が得られるルーツブロワを開発し、これが省エネ法に定める基準改正にもつながったことにより、多くの工場や事業所におけるエネルギー使用量の削減に大きく貢献した」ことが、高く評価されたものです。
【愛知環境賞とは】 資源の循環や環境負荷の低減を目的とした、企業、団体等による先駆的で効果的な技術・事業、活動・教育の事例を募集し、優れた取組に対して表彰をするとともに、広く紹介することによって、新しい生産スタイルや生活スタイルを文化として社会に根付かせ、資源循環型社会の形成を促進することをねらいとしています。
引用元：愛知環境賞
優秀賞 低圧ブロワ利用によるエアブローの省エネ化
低圧力でも従来の工場エアと同等以上のブロー効果が得られるルーツブロワを開発し、これが省エネ法に定める基準改正にもつながったことにより、多くの工場や事業場におけるエネルギー使用量の削減に大きく貢献したことが高く評価された。
工場では、部品加工後の付着物除去や洗浄後の水切りなどを目的としたエアブロー工程がある。
一般にエアブロー源には、コンプレッサにより500kPaG以上に昇圧された圧縮空気（工場エア）が使用され、ノズル直近では200kPaG以下に減圧されており、エネルギーの無駄使いとなっている。工場エアは、集中配管方式で使い勝手が良い反面、過剰な高圧力により消費電力の多いことが欠点である。
低圧力でも工場エアと同等以上のブロー効果が得られる方法として、エア圧力の低下を風量で補うことで、30kPaG程度の圧力でもエアブローが可能な、省エネにもなる個別ルーツブロワ方式を考案した。
これにより、エアブローに係わる消費電力量の大幅な削減が可能であり、今後更なる広がりにも繋がるものである。
