優秀省エネ脱炭素機器・システム表彰とは
近年、地球環境保護の面からも省エネの推進、温室効果ガスの排出削減は重要課題と
位置づけられ、我が国では「2030年度に5030万klの省エネを目指す」長期エネルギー
需給見通しを定めるとともに、2030年の温室効果ガス排出量を2013年度比で46%削減する
という目標を掲げ「2050年にカーボンニュートラル、脱炭素社会を目指す」ことを
宣言しています。この達成には、産業分野において積極的な省エネの推進と温室効果ガスの
排出削減が求められます。
本表彰はこうした課題に対応して、優秀な産業用の省エネルギー機器・システム、
または脱炭素に効果的な機器・システムを開発、実用化し、エコ社会の推進に貢献していると
認められる者および企業、団体を表彰し、その一層の開発を促進しようとするものです。
引用元:日本機械工業連合会 表彰への思い より

曝気に使われるルーツブロワを高効率化し消費電力を大幅に低減するとともに、サイレンサの構造を見直し騒音の低減も図った。新構造の軸封と新型サイレンサにより、ルーツブロワのイニシャルコストを約30%、ランニングコストを25%ほど低減するとともに、ブロワの騒音を2dB(A)程度低くしたことが高く評価された。

排水処理で曝気・攪拌などの、空気供給源の送風機として使用される【高効率排水処理用ルーツブロワ(BO型)】を開発した。
排水処理は産業分野ではもちろんのこと、地域社会の水環境インフラとしても非常に重要な用途である。一般的な排水処理で使われているエネルギー使用量の50~70%を曝気・攪拌の工程が占めていると言われている。
高効率排水処理用ルーツブロワ(BO型)は、その曝気工程にかかる消費電力を大幅に削減し、さらに低騒音化も実現した。
従来型ブロワと比べ、年間平均10%近くの消費電力の削減が可能。高いCo2排出量削減効果と低騒音化であることから評価を頂いている。